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最終審査の模様(オンライン)
「介護デジタルハッカソンin札幌」は昨年11月7日(土)のキックオフ以降、早や4ヶ月が経ち、去る2月28日(土)午後1時から約2時間半にわたり、活動の集大成となる最終審査がオンライン会議により開催されました。
今回は新型コロナウィルスの感染拡大の中、キックオフから各チームの活動や勉強会も含めて、全てオンラインで実施され、従来の横浜や会津若松とは一変した状況下での実施となりました。
最終審査は、各チームメンバー、審査員、支援スタッフの他に、応募学生の学校関係者、報道機関など53名の参加を得て開催され、活動の振り返りや参加メンバー、支援メンバー、審査員の紹介、また発表手順や評価基準の説明の後、Aチームから順番にDチームまで各10分間の発表を行い、その後審査員からの質疑応答を行いました。
Aチームは介護スタッフの離職率が高い点に焦点を当て、介護スタッフをサポートする「介護スタッフコミュニティ“Kitos(キートス)”により、悩み・相談やスキルの向上の環境づくりを提案しました。
Bチームは介護記録が手入力で行われ、多くの時間を要する点を解消すべく「スマホ音声入力」を実現し、記録作業の効率化や見やすいユーザー・インタフェースの実現を提案しました。
Cチームは在宅介護者が抱える課題に焦点を当て、栄養食に特化したクックパッドベースの「レシピ管理アプリ“住まイート」”を提供し、介護食つくりの負担やストレスの解消を提案しました。
Dチームは介護業界でロボット化・ICT化が進まない現状を解消する観点から「ケアマネージャのICT化促進アプリ“まどか”」を提供し、ケアマネージャの負担軽減からあるべき地域包括システムの実現を提案しました。
各審査員からは、この提案により、どの程度課題解決が図られるのかという質問に加え、不足する点や改善すべき点の具体化により、更に実際の介護現場での実現性が高まると言った励ましの言葉をいただきました。
10名の審査員による厳正な審査結果から、最優秀賞にDチーム、優秀賞にCチーム、アクセンチュア賞にBチーム、イノベーション賞にAチームがそれぞれ受賞し、各チームには賞状・賞金と記念品が別途送付されます。
学業や就職活動の合間を縫う大変厳しい条件下、また活動の全てがオンラインという従来にない環境下の中、4ヶ月間にわたる取り組みを終えたメンバーの表情は、安心感と達成感に満ちた表情がうかがえ、また各チームメンバーの感想から、本ハッカソンの目的であるキャリア形成とスキル構築につき、一定の効果があったことが感じられ、介護デジタルハッカソンがメンバーの成長に寄与できた点は、全ての関係者にとって大きな喜びとなりました。
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最優秀賞Dチームの提案内容
「ケアマネージャのICT化促進」
介護現場には①医療機関とケアマネージャなど、介護関係者の連携が出来ていない。②ケアマネージャーと話す機会が少ないと得られる情報も少ない ③介護のストレスを発散・相談できず、虐待や不適切介護につながる との課題があり、その解決策として①コミュニケーションを通した包括的介護サービスを促進する ②在宅介護者の負担の解消を目指すという観点から、介護者・被介護者などが、ケアマネージャや医療関係者に気軽に連絡・相談が可能なツールをつくることとしました。
ただ、それらを具現化するICT化の導入には、金銭面やスキル面などの課題も存在し、それらを克服するアイデアや機能が必要であり、今回考えたのが手持ちのスマートホンで、かつ音声操作で使いやすい『まどか』(多くの人々の窓口、つながりの意味の円)を制作しました。
これにより、関係者の情報共有を進め、包括的なケアシステムを実現に寄与できればと考えています
詳細は以下の動画の通りです。
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急速に高齢化が進む日本において、介護領域でのDigital技術の活用は今後必須となると言われています。
既に先進的な取り組みを始めている企業・団体はいるものの、普及・深化に向けた取組みはまだ始まったばか りであり、そのような介護領域に、日本の将来を担う若者の発想力・実行力を活かすべく、イノベーション創出 型ハッカソンを企画しております。
本ハッカソンは、主に介護領域・STEM*領域、デザイン領域に興味・関心のある高校生~大学院生等までを 対象とした混合チームで実施し、他分野のチームメイトと協働しながら課題解決を目指すことも特徴となっております。
*STEM Science, Technology, Engineering, Mathematics
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
『居宅・居住型施設における要介護者・介護家族・介護スタッフの問題を、デジタル・デザインの力で解決せよ』
参加者全体へのメリット
参加者・運営メンバーが一同に介します。基調講演、チーム編成、勉強会、進め方の説明などを行います。
各チームでアイデア・企画について検討します。メンバーの都合に合わせて検討を進めてください。
各チームは、介護領域に対する問題意識および取り組みたいと考えている課題、課題を解決するためのアイデアを報告します。各チームは介護現場経験者、専門家から発表に対するフィードバックを受けます。
各チームは中間発表でのフィードバックを踏まえ、アイデアに基づいた試作品を制作します。
各チームはデモを交えた発表をします。審査員による審査により、受賞チームが決定します。
※写真は会津開催の様子です。札幌開催はオンラインとなりますことをご了承ください。
※スケジュールは新型コロナウィルスの収束状況を勘案し、遅延する場合もあります。
※参加者には原則、説明会を除く上記全イベントへの参加をお願いします。
會田 誠洞爺温泉病院 十勝ヘルスケアクリニック医師
大井 弘幸さっぽろイノベーションラボ理事 株式会社ウェルモ執行役員
河合 宏敏株式会社ライフドリーム代表取締役
神内 秀之介公益社団法人北海道社会福祉士会会長
田中 紀雄株式会社3eee代表取締役
保科 学世アクセンチュア ビジネスコンサルティング本部 AIグループ日本統括 マネジング・ディレクター 博士(理学)
松井 健太郎さっぽろイノベーションラボ理事 株式会社インフィニットループ代表取締役 株式会社バーチャルキャスト代表取締役社長
蓑島 智大札幌市経済観光局産業振興部IT・イノベーション課 IT産業担当係長
村山 文彦一般社団法人北海道介護支援専門員協会会長
八塚 美香株式会社北海道アルバイト情報社介護人材開発室
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※上記以外にも多くの企業や団体、報道機関の皆様に支援・協力をいただいています。 本企画主催の一般社団法人さっぽろイノベーションラボには道内外88の企業が参加。
・北海道の専門学校・大学 ・大学院に在籍する学生
・北海道の介護施設で働く若手社員(20代かつ、経験年数5年以下を想定)
※介護・IT・デザインのスキルレベルは問いません。上記の募集対象を満たし、興味さえあればどなたでも参加できます。
2020年10月31日
最大50名
※参加者数が多い場合は、選考があります。
無料
「バリア回避ルートの案内アプリの政策(車椅子でらくらく乗り換え「らっくる」)」(横浜2018開催より)
過去のチームアイディア(一部)
https://www.facebook.com/Wakamono-Innovation-Network-351644042031147/
お問い合わせ先は以下の通りです。
一般社団法人さっぽろイノベーションラボ
担当:大野(桑原・横山)
TEL:011-596-7974
MAIL:staff@sapporo-innovation-lab.jp