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最終審査の模様(オンライン)
「第2回介護デジタルハッカソンin札幌」は昨年10月23日(土)のキックオフ以降、2ヶ月にわたる活動を経て、去る12月18日(土)午後1時から約3時間にわたり、活動の集大成となる最終審査をリモート会議により開催しました。
今回は前回同様に、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐ観点から、キックオフから各チームの活動や勉強会も含めて、全てオンラインで実施しました。
最終審査は、各チームメンバー、審査員、支援スタッフの他に、応募学生の学校関係者、報道機関など約60名の参加を得て開催され、活動の振り返りや参加メンバー、支援メンバー、審査員の紹介、また発表手順や評価基準の説明の後、Aチームから順番にEチームまで各10分間の発表を行い、その後審査員からの質疑応答を行いました。
Aチームは高齢者の生活の質を向上させるレクリエーションに着目し、高齢者がオンラインで主体的に取り組む「介護レクリエーション紹介サイト“カレイ“」の導入により、高齢者だけでなく介護関係者の稼働削減も同時に図ろうという提案を行いました。
Bチームは様々な悩みを抱える在宅介護家族に焦点を当て、介護家族と専門家を手軽・気軽につなぐチャットアプリ「あった介護」を導入し、悩みを解決する機会を提供することで、家族が前向きに介護できる環境づくりを提案しました。
Cチームは介護人材の不足という課題に焦点を当て、外部人材の活用を積極的に図るべきという視点から、学生と訪問介護事業所を結ぶアプリ「Shareppy(シエアッピー) 」を導入し、介護利用者のニーズに応える訪問介護業務の充実を提案しました。
Dチームは介護課題に占める認知症に着目し、認知症の早期発見と認知症予防を図るアプリ「めぐみる」を活用し、高齢者の自主的行動の促進やエージェントの見守りにより、高齢者の健康促進と家族・関係者の負担を減らす提案をしました。
Eチームは介護課題の抜本的解決には健康な高齢者増やすというテーマを選定し、散歩や趣味の共有化を通じて健康寿命を伸長するアプリ「たびまる」を活用し、高齢者の運動習慣の確立や社会参加を促進することで、フレイルの予防・改善の提案を行いました。
各審査員からは、この提案により、どの程度課題解決が図られるのかという質問に加え、不足する点や改善すべき点の具体化により、更に実際の介護現場での実現性が高まると言った励ましの言葉をいただきました。
11名の審査員による厳正な審査結果から、最優秀賞にEチーム、優秀賞にCチーム、アクセンチュア賞にAチーム、イノベーション賞にBチーム、チャレンジ賞にDチームがそれぞれ受賞し、各チームには賞状・賞金と記念品が別途送付されます。
前回より期間が短縮する中で、学業や就職活動の合間を縫う大変厳しい条件下、また活動の全てがオンラインという環境下、約2ヶ月間にわたる取り組みを終えたメンバーの表情は、安心感と達成感に満ちた表情がうかがえ、また各チームメンバーの感想から、本ハッカソンの目的であるキャリア形成とスキル構築につき、一定の効果があったことが感じられ、介護デジタルハッカソンがメンバーの成長に寄与できた点は、全ての関係者にとって大きな喜びとなりました。
今後は優れた解決アイデアを提起したチームテーマの社会実装に向けて、チームの要望や介護事業者の皆さまのご意見も踏まえて、検討・実現を図っていくこととします。
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最優秀賞Eチームの提案内容
「年を重ねる度に楽しさが増えていく社会づくり」
―健康寿命を伸長するための運動×社会参加を促進―
平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年であり、その乖離が要介護につながる現状から、要介護者を減らすには“健康な高齢者を増やす”ことが抜本的な解決につながるとしてテーマを選定。
具体的には①高齢者が自ら歩きたいと思うきっかけづくり、②他の高齢者との交流で相互に刺激し合う ことを基本に“散歩×趣味の共有・発見”の促進を手助けするアプリ「たびまる」(毎日おでかけ、見つかる・広がる・つながる)を制作することとした。
アプリは高齢者が無理なく楽しみながら利用できることをコンセプトに、利用しやすい、利用したくなる工夫を凝らすことで、使い勝手のよいものとする。
このアプリの活用により、フレイルの予防と改善を図り、健康寿命の伸長と社会参加の促進を図り、健常者はもとより要介護者状態の高齢者の絶対数を減少させる効果を上げることを期待している。
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急速に高齢化が進む日本において、介護領域でのDigital技術の活用は今後必須となると言われています。
既に先進的な取り組みを始めている企業・団体はいるものの、普及・深化に向けた取組みはまだ始まったばか りであり、そのような介護領域に、日本の将来を担う若者の発想力・実行力を活かすべく、イノベーション創出 型ハッカソンを企画しております。
本ハッカソンは、主に介護領域・STEM*領域、デザイン領域に興味・関心のある専門学校生~大学院生等までを 対象とした混合チームで実施し、他分野のチームメイトと協働しながら課題解決を目指すことも特徴となっております。
*STEM Science, Technology, Engineering, Mathematics
『居宅・居住型施設における要介護者・介護家族・介護スタッフの問題を、デジタル・デザインの力で解決せよ』
参加者全体へのメリット
参加者・運営メンバーが一同に介します。基調講演、チーム編成、勉強会、進め方の説明などを行います。
各チームでアイデア・企画について検討します。メンバーの都合に合わせて検討を進めてください。
各チームは、介護領域に対する問題意識および取り組みたいと考えている課題、課題を解決するためのアイデアを報告します。各チームは介護現場経験者、専門家から発表に対するフィードバックを受けます。
各チームは中間発表でのフィードバックを踏まえ、アイデアに基づいた試作品を制作します。
各チームはデモを交えた発表をします。審査員による審査により、受賞チームが決定します。
※写真は会津開催の様子です。札幌開催はオンラインとなりますことをご了承ください。
※スケジュールは新型コロナウィルスの収束状況を勘案し、遅延する場合もあります。
※参加者には原則、説明会を除く上記全イベントへの参加をお願いします。
會田 誠洞爺温泉病院 十勝ヘルスケアクリニック医師
大井 弘幸さっぽろイノベーションラボ理事 株式会社ウェルモ執行役員
加賀 新アクセンチュア株式会社 アクセンチュア・イノベーションセンター北海道 マネージャー
笠松 信幸一般社団法人日本介護支援専門員協会常任理事 北海道介護支援専門員協会副会長
佐藤 元春株式会社ロータス代表取締役 有限会社恒志堂代表取締役、他
下 展子アクセンチュア株式会社 STEM人材育成チーム マネージャー
神内 秀之介北海道社会福祉士会理事 北海道介護現場生産性向上推進会議委員
竹下 康平株式会社ビーブリッド代表取締役 一般社団法人日本ケアテック協会専務理事/事務局長
松井 健太郎さっぽろイノベーションラボ理事 株式会社インフィニットループ代表取締役 株式会社バーチャルキャスト代表取締役社長
松岡 伸札幌市経済観光局IT・イノベーション課係長
八塚 美香株式会社北海道アルバイト情報社介護人材開発室
and more...
※上記以外にも多くの企業や団体、報道機関の皆様に支援・協力をいただいています。 本企画主催の一般社団法人さっぽろイノベーションラボには道内外106の企業と63名の個人会員が参加。
・専門学校・大学 ・大学院に在籍する学生
・介護施設で働く若手社員(20代かつ、経験年数5年以下を想定)
※介護・IT・デザインのスキルレベルは問いません。上記の募集対象を満たし、興味さえあればどなたでも参加できます。
2021年10月16日
※応募は終了しました。
最大30名
※参加者数が多い場合は、選考があります。
無料
「ケアマネージャのICT化促進」(札幌2020開催より)
過去のチームアイディア(一部)
https://www.facebook.com/Wakamono-Innovation-Network-351644042031147/
お問い合わせ先は以下の通りです。
一般社団法人さっぽろイノベーションラボ
担当:大野・堀部(桑原・横山)
TEL:011-596-7974
MAIL:staff@sapporo-innovation-lab.jp